共同開発の背景
モビリティ分野では、自動車の電動化やソフトウェア化が進む中で、車両をネットワークにつなぐ「コネクティビティ」の重要性が高まっています。特に、機能追加や不具合修正を継続的に行うTCU/OTAは、コネクティビティにおける重要な技術と位置付けられています。しかし、各地域の市場ニーズに対応したシステム開発や、VCU/MCUとの高度な連携を実現するためには、ハードウェア、ソフトウェア、および市場展開の各分野における専門性を持つ企業間の連携が不可欠です。今回の共同開発では、3社それぞれの強みである技術力や市場知見を融合し、電動化およびソフトウェア化が進むモビリティ分野で新たな価値創出を目指しています。
各社の役割
- KopherBit:FCCが開発する主機モーター向けVCU/MCUと連携可能な車載TCU/OTAシステム・サービスの開発、ならびに車両の通信機能とソフトウェア更新機能の高度化を担います。ISO 26262(機能安全)やISO 21434(車載サイバーセキュリティ)、Automotive SPICE(ASPICE)に基づく開発プロセスに関する深い知見を活かし、安全性とセキュリティを両立した高品質な車載ソフトウェアの実現に貢献いたします。

- FCC:KopherBitが開発するTCU/OTAと連携可能な主機モーター向けVCU/MCUの開発に加え、開発した製品のインドおよびASEAN市場での事業展開を推進いたします。

- 兼松:日本およびグローバル市場におけるニーズ収集・市場開拓を担うと共に、共同開発した製品を国内外のOEMおよびTier1サプライヤーへ提供いたします。また、開発と事業化の両面で3社の協業を支援し、事業推進をサポートいたします。

最終的なビジョン
このMOUの最終的なビジョンは、FCCが保有する主機モーターおよびMCU/VCUといったハードウェア資産と、KopherBitが開発するTCU/OTAプラットフォームを有機的に組み合わせることにより、電動パワーユニットのトータルシステムをワンストップで提供可能な体制を構築することにあります。トータルシステムとして提供することで、国内外の自動車メーカー(OEM)およびTier1サプライヤーに対して、開発工数の削減と品質確保を同時に実現する高付加価値なソリューションの提供を目指します。兼松は今回の協業を通じて、電動化およびコネクティビティの進展が加速するモビリティ分野における新たなビジネス機会の創出を推進してまいります。
各社概要
| 商号 | KopherBit Co., Ltd. |
|---|---|
| 設立 | 2022年4月27日 |
| 代表 | CEO /Wang Yung-Chen |
| 所在地 | Rm. 410, Bldg. 53, No. 195, Sec. 4, Zhongxing Rd., Zhudong Township, Hsinchu County, 310401, Taiwan (R.O.C.) |
| 事業内容 | 車載ソフトウェア・コネクティビティ開発 |
| 商号 | 株式会社エフ・シー・シー |
|---|---|
| 設立 | 1939年6月15日 |
| 代表 | 斎藤 善敬 |
| 所在地 | 静岡県浜松市浜名区細江町中川7000番地の36 |
| 事業内容 | 二輪車・四輪車向けクラッチ等自動車部品の開発・製造・販売 |
用語解説
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TCU(Telematics Control Unit):車載通信を担う制御装置です。車両の位置情報や走行データなどを通信し、遠隔サービスやデータ活用の窓口となります。
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OTA(Over-the-Air):通信回線を通じて、車両のソフトウェアを遠隔で更新する仕組みです。
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VCU(Vehicle Control Unit):車両全体の制御を統合するコントローラーです。電動車では、駆動・回生・安全制御などを総合的に判断する司令塔の役割を果たします。
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MCU(Motor Control Unit):モーターを制御するコントローラーです。加速・減速や効率制御など、モーターの動きを細かく制御します。
関連リンク
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KopherBit Co., Ltd.:https://kopherbit.com/ja/
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株式会社エフ・シー・シー:https://www.fcc-net.co.jp/






