マクニカ、次世代モビリティ開発を加速する「RTI Connext DDS製品」の国内提供を開始
株式会社マクニカは、リアルタイム通信技術のReal-Time Innovations, Inc.(以下、RTI)と国内代理店契約を締結し、DDS(データ分散サービス)に準拠したリアルタイム分散通信ミドルウェア「RTI Connext DDS製品」の国内モビリティ領域向け提供を2026年4月3日より開始することを発表しました。この製品は、「リアルタイム性」「高信頼性」「安全性」「拡張性」を備え、SDV(Software Defined Vehicle)、自動運転、ADAS(先進運転支援システム)など、次世代車載システムの大規模データ通信基盤として活用されています。マクニカは、独自のエンジニアリングサポートとフルフィルメント力を通じて、次世代モビリティ開発の加速に貢献していく方針です。
次世代車載システム開発における課題
従来の車載開発は、特定のハードウェアに強く依存したウォーターフォール型の開発スタイルが主流でした。このため、開発効率の向上やソフトウェアの拡張性に制約があり、新たなアプリケーション機能の開発や組み込みには長期の開発期間が必要とされてきました。これにより、将来的な市場ニーズを予測しながら開発を進める必要があり、不確実性が伴う状況でした。
また、モビリティ領域の車載システムでは、ADASや自動運転機能の高度化に伴い、センサーやECU、高性能コンピュータ間で膨大なデータをリアルタイムに処理する要求が高まっています。従来の車載アーキテクチャでは、低遅延通信や柔軟な機能追加が困難であることに加え、量産後のOTA(Over The Air)アップデートや、複雑化する安全規格(ISO 26262)への対応も大きな課題となっています。
RTI Connext DDS製品がもたらす変革
高い信頼性と市場実績
RTIは、30年以上にわたる市場導入実績と、200万台を超える量産車両への搭載実績を誇る、データ分散サービス(DDS)市場で70%超のシェアを持つベンダーです。RTIのDDS技術は、車載(乗用車・商用車・建機重機)、医療、交通、エネルギー、防衛、スマートシティなど、社会インフラを支える基盤として世界中で活用されています。
ソフトウェアとハードウェアのデカップリングによるメリット
RTI Connext DDS製品は、ソフトウェアとハードウェアのデカップリング(依存関係の低減)を実現します。これにより、ソフトウェア資産の拡張性や流用性が大幅に向上し、QoS(Quality of Service)機能やセキュリティ機能による開発コスト削減、開発期間短縮、継続的なOTAアップデートが可能となります。これらのメリットは、市場競争力の強化に繋がります。
幅広い活用用途
RTI Connext DDS製品は、以下のような用途で活用が期待されています。
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自動車のE/Eアーキテクチャ進化(ゾーンアーキテクチャ、セントラルアーキテクチャへのシフト)
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SDV開発
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Vehicle OS開発
これらの活用により、自動車の電気・電子構成(E/Eアーキテクチャ)が変革され、車両販売後も車載ソフトウェアの追加・変更が容易になります。これにより、車両の商品価値を販売開始後も継続的に高めることが可能となります。
マクニカによる独自のトータルサポート
マクニカは、技術商社として車載市場向けに半導体やその上のソフトウェア提供、開発支援、サポートに長年携わってきました。この過程で培ったエンジニアの技術力と、車載半導体、リアルタイムOS、ミドルウェア、開発環境まで一貫して提供するフルフィルメント力を活かし、RTI Connext DDS製品の導入検討から量産までを一気通貫でサポートします。
RTI Connext DDS製品の主要ツール
RTI Connext DDS製品には、開発を強力に支援する以下のツール群が含まれています。
Admin Console
DDSシステム全体の可視化、監視、管理を行うツールです。

System Designer
GUIベースでDDSシステムの設計・構成が可能なツールです。

Code Generator (rtiddsgen)
IDLやXMLで定義したデータ型から、各言語のサポートコードを自動生成するツールです。

Connext AI
RTIの膨大なドキュメント、トレーニング、実例、データモデル、専門知識を学習したAIアシスタントです。

RTI Perftest
Connext DDSアプリケーションのスループットやレイテンシなどのパフォーマンスを測定するツールです。

用語解説
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DDS(Data Distribution Service): Object Management Group (OMG)が提供する、分散システム向けの通信ミドルウェア国際標準規格です。
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SDV(Software Defined Vehicle): 車両の機能や価値が、ハードウェア(機械部分)ではなくソフトウェアの更新によって定義・進化する自動車を指します。
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ADAS(Advanced Driver Assistance System): 自動車の安全性と快適性を向上させるために、運転者を支援する電子制御技術の総称です。
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OTA(Over The Air)アップデート: スマートフォンや自動車、IoT機器などのデバイスのソフトウェアやファームウェアを、Wi-Fiや携帯電話回線などの無線通信を利用して遠隔から更新する技術です。
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ISO 26262: 自動車の電気・電子システムにおける機能安全を確保するための国際規格で、設計・開発から製造、運用、廃棄までのライフサイクル全体に適用されます。
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デカップリング: システムやソフトウェアの構成要素(コンポーネント)同士の依存関係(結合度)を減らし、それぞれを独立して設計・開発・運用できるようにする考え方や手法です。
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QoS(Quality of Service): ネットワーク上で通信の品質(速度、遅延、安定性など)を保証するための技術や仕組みの総称です。
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Vehicle OS: クルマ全体を動かすための「基本ソフトウェア」で、スマートフォンのOSのように、車内のさまざまな機能をまとめて管理し、ソフトウェアの更新や新しい機能追加を可能にするSDVを支える中核技術です。
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GUI(Graphical User Interface): 視覚的な画面操作でシステム設定や管理が可能な方式です。
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スループット: ネットワークやシステムが単位時間に実際に処理・転送できるデータ量を示す性能指標です。
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レイテンシ: システムやネットワークで、データ処理・通信に要する遅延時間を示す性能指標です。
製品詳細およびお問い合わせ先
製品の詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
製品に関するお問い合わせは、株式会社マクニカ モビリティソリューション事業部までご連絡ください。
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TEL: 045-470-9118
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E-mail: auto-solution@macnica.co.jp
Real-Time Innovations, Inc.について
RTIは、リアルタイム通信技術のリーディングカンパニーであり、データ分散サービス(DDS)技術を通じて、モビリティ、医療、交通、エネルギー、防衛、スマートシティなど幅広い分野で活用されています。主力製品である「RTI Connext」は、ソフトウェアとハードウェアの分離による開発効率化、大容量データのリアルタイム処理、豊富なQoS・セキュリティ機能を備えています。RTIは30年以上の市場導入実績と200万台超の量産車両への搭載実績を持ち、世界DDS市場で70%超のシェアを誇る高い信頼性を有しています。ISO26262 ASIL-Dにも対応しており、自動車業界をはじめとする多様な分野で安心して利用できる製品を提供しています。
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱うサービス・ソリューションカンパニーです。世界28か国/地域91拠点で事業を展開し、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。詳細については、マクニカのウェブサイトをご覧ください。






