日本の自動運転車市場、2035年には424億米ドル規模へ成長予測

スポンサーリンク
この記事を書いた人
安和 賢二(やすわ けんじ)

愛車歴20年!メインはトヨタ車。カーリースを活用して維持費を最大限抑えながら好きな車にも気軽に乗れるカーライフを送ってます。これまでのモーターライフで得た経験をもとに、維持費を抑えて賢く運転する情報を発信する「enjoyモーターライフ」を運営。

安和 賢二(やすわ けんじ)をフォローする

ランキングに参加しています!クリックで応援をお願いします!

人気ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ

自動運転車の日本市場が大幅な成長へ

株式会社マーケットリサーチセンターは、「自動運転車の日本市場(2026年-2035年)」に関する調査レポートを発表しました。このレポートによると、日本の自動運転車市場は2025年時点で47億8,000万米ドルの規模に達しており、2026年から2035年にかけて年平均成長率24.40%で拡大し、2035年には424億3,000万米ドルに達すると予測されています。

株式会社マーケットリサーチセンターのロゴと市場調査レポートのイメージ

市場成長を支える主要因

日本市場の成長は、複数の要因によって後押しされています。

高齢化と地方交通の課題

急速な高齢化と地方部における公共交通サービスの縮小が進む日本では、移動手段を確保するためのレベル4自動運転サービスに対する需要が高まっています。

法制度の整備

2023年3月の規制改正により、自動車メーカーは商用展開を見据えた明確な制度環境の下で自動運転車を運用できるようになりました。さらに、2023年4月からは一定の条件下で公道におけるレベル4自動運転車の運行が法的に可能となり、限定区域での無人走行サービス実用化に向けた環境が整備されています。これらの規制緩和は、商用サービスの導入を促進する要因となっています。

技術革新と産業連携

日本の自動車産業では、AI、各種センサー、電動パワートレイン、スマートモビリティシステムの統合が進み、自動運転EVの開発が活発化しています。これは政府の脱炭素政策とも一致する方向性です。自動運転車は、電動化、AI、コネクテッド技術、データサービスなどを組み合わせた次世代モビリティプラットフォームとして位置付けられています。

また、世界的な半導体不足を経験したことから、国内での半導体およびAIチップ開発も重要な動きとなっています。大手ティア1サプライヤーは自動運転向けAIチップやドメインコントローラーを車両プラットフォームへ統合し始めており、日本企業が自動運転に関する知的財産や基盤技術を自社で保持できる体制づくりが進んでいます。

政府と自動車メーカーの連携も市場拡大の大きな特徴です。国土交通省は、自動運転物流車両やスマートシティ実証事業などへの支援を行っており、特に人口減少地域における交通手段の維持を重要な政策課題としています。自動運転技術は、高齢者の移動支援、貨物輸送、災害時輸送など、幅広い分野での活用が期待されています。

主要な市場トレンド

スマートシティと自動運転車の統合

日本では、自動運転車の導入が単独の車両技術としてではなく、都市インフラ、通信ネットワーク、高精度地図、交通データプラットフォームなどと連携する形で進められています。政府支援によるデジタル都市政策では、自動運転に必要なモビリティデータ基盤の整備が進み、走行位置の把握精度や安全性検証の向上が期待されています。

物流分野での活用

トラックドライバー不足が深刻化している日本では、高速道路における自動運転トラックや隊列走行の実証が進められています。自動運転物流は、燃料消費の削減や物流ネットワーク全体の効率化につながる可能性があります。

MaaSとの統合

自動運転車は、鉄道、バス、自動運転ポッドなどを一体化したオンデマンド型モビリティサービスとして提供される動きが見られます。月額課金型サービスなどの採用により、利用者は必要なときに自動運転車を利用でき、運営事業者は走行データや利用状況を蓄積できます。

地方部でのレベル4自動運転車の社会実装

人口減少により路線バスなどの採算確保が難しい地域では、自動運転シャトルによって住民の移動手段を維持する取り組みが進んでいます。福井県では法改正後の2023年5月からレベル4自動運転シャトルの定常運行が開始されており、こうした事例は日本各地への展開モデルになるとみられています。

市場のタイプ別動向と競争環境

市場は半自動運転車と完全自動運転車の2区分で構成されています。現時点では半自動運転車が最大市場を形成していますが、完全自動運転車は予測期間中に年平均25.7%という高い成長率を示すと見込まれています。

競争環境では、単純な車両性能だけではなく、ソフトウェアの信頼性、規制への適合能力、インフラ事業者との連携、自動運転用データの確保などが主要な競争要因となっています。主要企業にはTesla Inc.、BMW AG、Waymo LLC、Mercedes-Benz Group AGなどが含まれます。

まとめ

日本の自動運転車市場は、高齢化と人口減少、公共交通の縮小、物流分野の人手不足といった社会課題を背景に、非常に高い成長が期待される市場です。政府によるレベル4運行制度の整備、国内半導体およびAI技術の強化、スマートシティやMaaSとの統合、自治体による地方交通への導入などが成長を後押ししています。中長期的には、限定区域でのレベル4自動運転サービスを起点として完全自動運転車の普及が進み、乗用車、公共交通、物流、高齢者輸送など幅広い分野に市場が拡大していくことが予測されています。

詳細情報

×
テキストのコピーはできません。