背景と狙い
物流業界では、2024年問題への対応として労働環境改善や業務効率化が求められています。加えて、燃料費高騰や環境規制への対応、安全管理の高度化も急務です。トレーラーから2トン車まで多様な車両を保有し、名古屋を中心に輸送業務を行うセイリョウラインは、TDBCのWG09(持続可能な運輸事業者への転換)に参画するなど、業界の変革をリードする企業として知られています。
旧世代のドライブレコーダーの刷新を検討していたセイリョウラインは、eMotion Fleetが提供するGeotab Go Focus Plusと車載器の組み合わせが、高いデータ取得粒度、見やすさ、柔軟な設定機能において優れていると評価し、今回の本格導入を決定しました。
主な取り組み
リアルタイム運行データ・燃費・アイドリング・CO2管理と予防整備の高度化
次世代型車載器の導入により、リアルタイムで正確な走行ルートの把握が可能になります。また、従来のデジタルタコグラフでは取得が難しかったアイドリング時間、アイドリング中の燃料消費量、CO2排出量をリアルタイムで可視化します。これにより、アイドリング削減のPDCAサイクルを確立し、燃料コストの継続的な改善が推進されます。
さらに、故障コードの自動取得やDPFの汚染状況といったエンジン診断データを活用することで、従来の事後対応から予防整備へと転換し、車両ダウンタイムの削減と整備コストの最適化が実現されます。
次世代AI型ドラレコによる安全管理の高度化と車載器との連動
AI型ドライブレコーダーの導入により、脇見運転、疲労運転、一時不停止、車間距離超過、急加減速などをAIがリアルタイムで検知し、ドライバーへ警告します。これにより、ドライバー一人ひとりの安全運転スコアが可視化され、効果的なコーチングが可能になります。車載器との連動により、走行データと映像データが統合された一体的な安全管理体制が構築され、事故リスクの低減と保険コスト削減への貢献が期待されます。

今後の展開
eMotion Fleetは将来的に、セイリョウラインが開発した運行管理DXシステム「D-CROSS」とGeotabのAPIデータ連携を実現し、車両運行に関わるあらゆるデータの一元管理と高度な利活用を目指しています。また、蓄積された走行・燃費・ルートデータをもとにEV導入シミュレーションを実施し、TCO(総所有コスト)に基づいた現実的な電動化ロードマップの策定を段階的に進めていく予定です。
さらに、車載器のデジタコ認定取得に向けた国土交通省との協議を積極的に推進していく方針です。大型車両を含む幅広い車格への対応と法的認定の実現は、既存デジタコからの円滑な移行を可能にし、物流業界全体における次世代フリート管理のデファクトスタンダード構築につながると考えられています。
セイリョウラインがTDBCを通じて培ってきた業界ネットワークと、eMotion Fleetのテクノロジーを組み合わせることで、名古屋・東海地区をはじめとする物流事業者へのソリューション展開を推進し、中小運送事業者に支えられている日本の物流DX・GXの加速に貢献していくことが期待されます。
株式会社セイリョウラインについて
愛知県名古屋市に本社を置く一般貨物自動車運送業者です。大型車から小型車まで約50台の車両を保有し、名古屋を中心とした多様な輸送業務を展開しています。運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)のWG09に参画し、SDGsや物流DXへの取り組みを業界内で積極的に発信するリーダーとして知られています。独自の運行管理DXシステム「D-CROSS」「D-CROSS. Cloud」を開発するなど、テクノロジー活用による経営革新にも積極的に取り組んでいます。
詳細は以下のURLをご覧ください。
https://seiryogroup.com/
eMotion Fleet株式会社について
eMotion Fleetは、「経済的なグリーンモビリティを、現場から実現する」をミッションに、はたらくクルマのDX/GXを伴走支援するスタートアップです。車両・運行管理のDXとデータ活用を起点に、商用車のEV化に向けた計画から導入・運用までをワンストップで支援し、モノ・ヒトを運ぶ事業者の脱炭素化と経済性の両立を実現します。日独の物流大手で累計2.3万台以上の商用EV導入を推進してきた創業メンバーの知見をもとに、日本・アジアからモビリティのデジタル・グリーン変革をリードしています。
詳細は以下のURLをご覧ください。
https://www.emotion-fleet.com/






