SAM4シリーズの概要と特徴
SAM4シリーズは、耐圧700 Vの車載向け高圧3相ブラシレス用モータドライバです。出力スイッチング素子、プリドライバ、制限抵抗付きブートストラップダイオード、および温度検出用サーミスタを1パッケージに内蔵したオールインワンタイプの製品となります。
耐圧700Vと小型化を実現
xEVのバッテリー高電圧化が進む中で、従来製品と比較して耐圧を650 Vから700 Vに引き上げ、使用する電源電圧の引き上げを可能にしています。これにより、セット全体の性能向上に寄与します。
また、DBC(Direct Bonding Copper)構造を採用することで高い放熱性能を維持しながら、パッケージサイズを従来製品と比較して25%以上削減しました。これにより、実装工数の削減やセットの小型化に貢献します。

高い放熱性能と温度検出精度
DBC構造の採用により、高い放熱性能を実現しています。さらに、サーミスタをパワーチップと同じDBC基板上に設置することで温度検出精度が向上し、急激な温度変化に対する高い追従性を実現しました。これにより、ICの温度異常を高精度に検出し、実動作の温度範囲の拡大やモータシステムの品質向上に貢献します。

導通損失を抑え発熱を低減
大電力領域における飽和電圧VCE(SAT)が低く抑えられており、オン状態での導通損失が抑制され、発熱が小さくなります。これにより、ICの温度上昇が抑制され、周囲温度が高い環境下でも使用可能です。

オールインワンによる外付け部品削減と低ノイズ
出力スイッチング素子、制限抵抗付きブートストラップダイオード、温度検出用サーミスタなど、複数の部品が1パッケージ化されています。これにより、基板の実装面積や設計工数の削減、部品数の削減による信頼性の向上が可能です。

また、ソフトリカバリー性能に優れたフリーホイールダイオードを搭載しており、ターンオン時のスイッチングノイズや伝導ノイズを大幅に抑制し、フィルタ回路の削減にも貢献します。

製品ラインアップと用途
SAM4シリーズは以下のラインアップで提供されています。

パッケージ名称はDIP27 (LF4550)で、ボディーサイズは44 mm × 26.8 mm × 5.5 mmです。

主な用途は、車載高圧補機システムの3相モータ駆動で、電動コンプレッサや電動オイルポンプなどが挙げられます。
製品の詳細については、以下のURLをご参照ください。
https://www.semicon.sanken-ele.co.jp/guide/hvmd/sam4.html







