自動車サイバーセキュリティの世界市場、2032年には111億6,600万米ドルへ拡大予測

スポンサーリンク
この記事を書いた人
安和 賢二(やすわ けんじ)

愛車歴20年!メインはトヨタ車。カーリースを活用して維持費を最大限抑えながら好きな車にも気軽に乗れるカーライフを送ってます。これまでのモーターライフで得た経験をもとに、維持費を抑えて賢く運転する情報を発信する「enjoyモーターライフ」を運営。

安和 賢二(やすわ けんじ)をフォローする

ランキングに参加しています!クリックで応援をお願いします!

人気ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ

自動車サイバーセキュリティの世界市場が大きく成長

株式会社マーケットリサーチセンターは、最新の調査レポート「自動車サイバーセキュリティの世界市場(2026年~2032年)」を発表しました。このレポートは、自動車サイバーセキュリティ市場の規模、動向、セグメント別予測、関連企業情報などを詳細に分析しています。

株式会社マーケットリサーチセンターのバナー

スポンサーリンク

市場規模は2032年に111億6,600万米ドルに達する見込み

世界の自動車サイバーセキュリティ市場は、2025年の37億9,200万米ドルから2032年には111億6,600万米ドルへと大幅に拡大すると予測されています。2026年から2032年にかけての年平均成長率(CAGR)は16.0%に達すると見込まれており、この分野への注目度の高さがうかがえます。

スポンサーリンク

自動車サイバーセキュリティとは

自動車サイバーセキュリティとは、車両、電子・電気アーキテクチャ、車載ネットワーク、車載ソフトウェア、クラウドプラットフォーム、通信リンク、およびユーザーデータを、不正アクセス、改ざん、干渉、破壊、または異常な制御から保護するために設計された一連の技術的措置、管理プロセス、およびエンジニアリング手法を指します。研究開発から廃棄までの車両ライフサイクル全体を網羅し、運転の安全性、機能の信頼性、データのプライバシー、そしてUN R155、UN R156、ISO/SAE 21434といった国際的な規制への準拠を確保することを目的としています。

自動車サイバーセキュリティの産業チェーンは、上流のセキュリティチップやHSM、中流の車載ソフトウェア、ファイアウォール、クラウドプラットフォーム、そして下流のOEM、ティア1サプライヤー、サービスプロバイダーで構成されています。コスト面では、ハードウェアコンポーネントが1台あたり約30~80ドル、車載ソフトウェアが1台あたり年間50~150ドル、クラウドサービスが1台あたり月額20~50ドル、コンプライアンスプロジェクトが5万~20万ドルとされています。

スポンサーリンク

市場の主な推進要因

市場の成長を後押しする要因は多岐にわたります。

  • 世界的な規制の義務化: UN R155/R156、ISO/SAE 21434、GB 44495などの規格により、OEMはサイバーセキュリティ管理システム(CSMS)やソフトウェアアップデート管理システム(SUMS)の構築、侵入検知の実装、安全なOTA(Over-The-Air)更新、脆弱性対応が義務付けられています。これにより、セキュリティ関連のハードウェア、ソフトウェア、およびコンプライアンスサービスへの需要が直接的に増加しています。

  • SDV(Software Defined Vehicle)およびコネクテッドカーの拡大: 中央集約型コンピューティングやゾーン制御アーキテクチャへの移行、V2X(Vehicle-to-Everything)、リモートコントロール、自動運転技術の進展は、攻撃対象領域を大幅に拡大させています。車両がオープンなコネクテッドエンドポイントとなることで、車載およびクラウドセキュリティシステムの全面的なアップグレードが求められています。

  • データプライバシー要件の厳格化: 車載データ(位置情報、行動、映像など)に関する規制が強化されており、エンドツーエンドの暗号化、アクセス制御、監査機能が義務付けられています。これにより、公開鍵基盤(PKI)、ID認証、車両とクラウド間のデータセキュリティに対する需要が急増しています。

  • 重大なサイバーセキュリティインシデント: リモートハイジャック、OTA改ざん、ランサムウェア攻撃などのサイバーセキュリティインシデントが頻繁に発生し、安全性と企業の評判に関するリスクが高まっています。消費者や規制当局のセキュリティへの意識が高まる中、OEM各社はサイバーセキュリティへの研究開発投資を拡大せざるを得ない状況です。

  • 産業の成熟度と現地化: セキュリティチップ、HSM(Hardware Security Module)、IDS/IPS(Intrusion Detection/Prevention System)、自動車グレードのセキュリティミドルウェアの進歩に加え、国産化を後押しする政策支援により、コスト効率の高いセキュリティソリューションの大規模な導入が加速しています。

スポンサーリンク

市場が直面する課題

一方で、自動車サイバーセキュリティ市場にはいくつかの課題も存在します。

  • 自動車グレードの参入障壁の高さ: セキュリティチップ、ハードウェア暗号化、テストツール、基本セキュリティソフトウェアなどのコア技術は、依然として国際的なサプライヤーが支配しています。現地ソリューションは、安定性、認証、互換性の面で課題を抱えています。

  • 複雑なE/Eアーキテクチャの統合: マルチドメインコントローラー、多数のECU(Electronic Control Unit)、および混在ネットワークでは、リアルタイム性能、低消費電力、安全性のバランスをとるセキュリティソリューションが求められます。ドメイン横断的な車両・クラウド防御システムの構築は困難かつコストがかかります。

  • 標準化の断片化と高いコンプライアンスコスト: 地域ごとの規制(EU、中国、米国)は完全に整合しておらず、繰り返しの認証が必要となる場合があります。TARA(Threat Analysis and Risk Assessment)、ペネトレーションテスト、年次監査は複雑かつ費用がかさみ、特に中小サプライヤーにとっては大きな負担となります。

  • 学際的な人材の深刻な不足: 自動車エレクトロニクス、AUTOSAR、サイバーセキュリティ、規制コンプライアンスの複合的な専門知識を持つ人材が業界に不足しており、研究開発およびサービス提供能力が制限されています。

  • 進化するサイバー脅威: 攻撃者は、OTAプラットフォーム、クラウドバックエンド、デジタルキー、充電インフラを標的とするケースが増加しています。ゼロデイ脆弱性、ランサムウェア、サプライチェーン攻撃により、運用コストと対応コストが継続的に増加しています。

  • 未成熟なビジネスモデル: サイバーセキュリティは、多くの場合、追加機能として扱われ、直接的な支払い意欲は低い傾向があります。サブスクリプション型のVSOC(仮想セキュリティオペレーションセンター)や脅威インテリジェンスサービスはまだ主流ではなく、投資サイクルが長期化し、利益率への圧迫につながっている可能性があります。

スポンサーリンク

レポートの主な内容

本レポートでは、自動車サイバーセキュリティ市場を以下のカテゴリーに分類し、詳細な分析を提供しています。

  • タイプ別セグメンテーション: ソフトウェアサービス、ハードウェアサービス、ネットワークおよびクラウドサービス、セキュリティサービスおよびフレームワーク

  • コンプライアンスおよび規制範囲別セグメンテーション: UN R155 車両サイバーセキュリティ、UN R156 ソフトウェア更新セキュリティ (SUMS)、ISO/SAE 21434 エンジニアリングおよびリスク管理

  • 用途別セグメンテーション: 乗用車、商用車

  • 地域別分類: 南北アメリカ(米国、カナダ、メキシコ、ブラジル)、アジア太平洋地域(中国、日本、韓国、東南アジア、インド、オーストラリア)、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、ロシア)、中東・アフリカ(エジプト、南アフリカ、イスラエル、トルコ、GCC諸国)

ETAS、シスコシステムズ、ハーマン(TowerSec)、SBD Automotive、BTセキュリティ、インテル、NXPセミコンダクターズ、NTT、トリリウム、Secunet AG、パナソニック、デンソーなど、32の主要企業についても詳細なプロファイルが提供されています。

本調査レポートに関する詳細情報やお問い合わせは、以下の株式会社マーケットリサーチセンターのウェブサイトからご確認ください。

×
テキストのコピーはできません。