GMOインターネットがチューリングに32億円出資、完全自動運転AI開発を加速へ

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安和 賢二(やすわ けんじ)

愛車歴20年!メインはトヨタ車。カーリースを活用して維持費を最大限抑えながら好きな車にも気軽に乗れるカーライフを送ってます。これまでのモーターライフで得た経験をもとに、維持費を抑えて賢く運転する情報を発信する「enjoyモーターライフ」を運営。

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GMOインターネットとチューリングが戦略的パートナーシップを締結

GMOインターネット株式会社は、AIを活用した完全自動運転システムの開発に取り組むチューリング株式会社と、GPUクラウド分野における戦略的パートナーシップおよび出資に関する覚書を2026年2月12日に締結しました。

TURINGとGMO INTERNETの企業ロゴ

GMOインターネットはチューリングに32億円を出資するとともに、「GMO GPUクラウド」の4年間の長期契約を締結しました。これにより、チューリングは「GMO GPUクラウド」が提供する「NVIDIA H200」および「NVIDIA B300」GPUを採用した総理論演算性能約0.37EFLOPSを誇る大規模AI計算資源を活用し、完全自動運転AI開発を推進します。

チューリングの取り組み

チューリングは、環境認識から経路計画、運転制御までを単一のAIで行うE2E(End-to-End)自動運転AIと、人間社会の常識や背景、文脈の理解を獲得した大規模基盤モデルを同時に開発しています。これらの技術を統合することで、あらゆる条件下で車が人間の代わりに運転操作を行う「完全自動運転」の実現を目指し、自動運転AIシステムの開発に注力しています。

GMOインターネットの取り組み

GMOインターネットは、2024年11月よりGPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」を提供しています。このサービスは、AI・ロボティクスなどの高度な演算処理需要に対応するため、計算性能と開発環境のユーザビリティに強みを持っています。「GMO GPUクラウド」は、NVIDIA H200 Tensor コアGPUに加え、2025年12月には「NVIDIA Blackwell Ultra GPU(B300)」を搭載した最新サービスを国内最速クラスで提供開始しています。高性能な計算資源を国内データセンターから安定供給することで、日本のAI開発力強化とイノベーション創出に貢献しています。

GMO GPUクラウドの技術的な強み

  1. サービスの特徴
    NVIDIA H200 Tensor コアGPU搭載サービスでは、国内初となる高速ネットワークNVIDIA Spectrum-Xと高速ストレージ環境、シンプルかつフルマネージドなジョブスケジューラーシステムを標準提供しています。「NVIDIA Blackwell Ultra GPU」搭載クラウドサービスでは、AI推論モデルに最適化された「NVIDIA HGX B300 AI インフラストラクチャ」を導入し、大規模言語モデルの高速推論やエージェント型AI開発など、最先端AIワークロードに最適な高性能環境を提供しています。
  2. 最新技術への対応
    NVIDIAの最新世代をいち早く導入し、ネットワーク・ストレージ・運用基盤まで一体で進化させながら、最先端AIワークロードに対して常に最適な実行環境を提供しています。また、マルチインスタンスGPU(MIG)機能、ウェブポータルソフトウェア「Open OnDemand」、モニタリングダッシュボード(Grafana)など、継続的な機能拡充により、リソース効率の向上と開発サイクルの加速を支援しています。
  3. 国内事業者としての意義
    日本のエンジニアチームによる24時間サポート体制により、AI開発者の負担を大幅に軽減しています。さらに、国内データセンターですべてのデータを保管・管理する「ソブリンクラウド」として、重要な技術情報とデータ主権を国内で確保しています。チューリングの「日本発の技術で世界に挑戦する」というビジョンと、GMOインターネットの「国内AI産業を支える」という使命が一致し、本パートナーシップが実現しました。

戦略的パートナーシップの意義

チューリングは以前から「GMO GPUクラウド」を完全自動運転AI開発に採用していました。今回のGMOインターネットからの32億円の出資と4年間の長期契約により、チューリングは安定的な資金と計算資源を得ることができます。これにより、今後の計算資源需要の高まりに対応した安定的な供給とサポート体制が拡充され、完全自動運転の実現に向けた開発が加速するでしょう。また、環境構築・運用を通じて得られた知見や、チューリングの最先端AI開発現場からのフィードバックを活かし、常に最高の研究・学習環境を提供する体制が構築されます。

MOUの主な内容

項目 内容
主な内容 (1)計算資源の提供や環境構築・運用に関する戦略的パートナーシップ契約の締結
(2)GMOインターネットからチューリングへの出資の実行
出資金額 32億円(予定)
最終契約締結 2026年3月(予定)
出資の実行 2026年3月(予定)

チューリングCEO山本一成氏のコメント

チューリングCEO山本一成氏

チューリングCEOの山本一成氏は、「開発をできる限りシンプルに保ち、世界のAI開発における技術的トレンドを早期に取り込むことで高い開発速度を実現しています。高速なネットワークとストレージを備えるGMO GPUクラウドは、私たちの開発思想とも高い親和性を持っており、24時間体制のサポートによってエンジニアの負担も大きく軽減されています。今回の戦略的パートナーシップを通じて、AI計算基盤をさらに強化し、完全自動運転の実現に向けた開発をより一層前進させていきます」と述べています。

今後の展望

AI技術の進化は、自動運転だけでなく、医療・製造・農業などあらゆる産業の発展を加速させ、高齢化や労働力不足といった日本の構造的課題の解決にも直結すると考えられています。完全自動運転は世界中の企業が技術開発を競う最先端領域であり、日本のスタートアップが世界の標準技術を創出していくためには、最先端の計算資源と安定した長期開発体制の両立が不可欠です。

今回の戦略的パートナーシップを通じて、GMOインターネットは「GMO GPUクラウド」を継続的に進化させ、チューリングの完全自動運転システム開発を力強く支援します。計算資源を提供するインフラ事業者として、国内AI技術が産業競争力と社会の持続可能性を高める基盤づくりに挑戦し続けるとしています。

各社概要

GMOインターネット株式会社

ドメイン、クラウド・レンタルサーバー、インターネット接続などのインターネットインフラ事業と、インターネット広告・メディア事業を展開する総合インターネット企業です。「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチに、社会基盤を支える企業として安心・安全なインターネット社会の実現と、AIで新たな未来を創る価値創造に貢献しています。

チューリング株式会社

完全自動運転の開発に取り組むスタートアップです。カメラから取得したデータのみでステアリング、アクセル、ブレーキなど、運転に必要なすべての判断をAIが行うE2E(End-to-End)の自動運転システムを開発しています。マルチモーダル生成AI「Heron」、自動運転向け生成世界モデル「Terra」、自動運転向けVLAモデルデータセット「CoVLA Dataset」などの開発を通じて、自動運転領域における技術革新を推進し、完全自動運転の実現を目指しています。

GMO GPUクラウドについて

「GMO GPUクラウド」は、NVIDIA H200 Tensor コアGPUを搭載し、国内初となる高速ネットワーク NVIDIA Spectrum-Xと高速ストレージを実装しています。2024年11月に発表された世界のスーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」では、世界第37位・国内第6位にランクインし、商用クラウドサービスとしては国内最速クラスの計算基盤を提供しています。さらに、2025年6月には電力効率を競う世界ランキング「Green500」にて世界第34位・国内第1位を獲得し、高性能と省電力性の両立が国際的に評価されました。2025年12月にはNVIDIAの次世代GPU「NVIDIA Blackwell Ultra GPU」を搭載した「NVIDIA HGX B300」のクラウドサービス提供を開始しています。

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