次世代「Hybrid E2E」自動運転技術と3つの新車種シリーズ
Turing Driveは、成長戦略「Vision 2029」を掲げ、「自動運転システム開発」と「自動運転車両の販売」を事業の二本柱として推進していくことを表明しました。
技術面では、次世代の「Hybrid E2E(End-to-End)」自動運転技術が公開されました。この技術は、AI深層学習による柔軟な環境適応能力と、物理的安全性を検証するセーフティモデル(RSS)を統合しており、複雑な混合交通環境においても柔軟かつ安全な走行を実現するといいます。
製品ラインナップにおいては、商業用途に応じた以下の3つの新自動運転車種シリーズが発表されました。
BR(Bridge)シリーズ:旅客輸送・送迎に特化
4人乗りから14人乗りまで、導入エリアの規模やニーズに応じて最適な送迎車両が配置されます。

PO(Porter)シリーズ:物流・貨物輸送向け
200kgの小型搬送から1.3tの中型配送まで、異なる物流スケールに対応します。

MI(Mission)シリーズ:特殊作業向け
道路清掃や工場内搬送などの特殊作業に自動運転技術が拡張されます。

Turing DriveのCEOである沈大維氏は、台北市信義路での長期的な自動運転走行テストで得た実際の運行データとノウハウに、日本市場での運用経験を融合させることで、より成熟した安全なシステムを構築したと述べています。このシステムを搭載したBRシリーズを投入することで、台湾における自動運転送迎サービスが次のフェーズへと引き上げられるとしています。
また、サプライズ展示として、より大規模な輸送量と長距離ルートを想定した「BR40X」も公開されました。これは自動運転ソリューションを新たな公共交通ノードへと拡張するものです。

グローバル協業計画「TuRN Program」を始動、1億円を投資
自動運転の社会実装を加速させるため、Turing Driveは自動車メーカーとの協業計画「TuRN Program」を正式に発表しました。この計画は、世界各国の車両メーカーと連携し、既存の車両プラットフォームにTuring Driveの自動運転システムを統合することで、商用価値の高いモビリティサービスの迅速な立ち上げを目指すものです。
Turing Drive Co-founderの陳維隆氏は、産業の社会実装を加速させるため、1億円の資金を投入するとコメントしています。公募の中から選出された5つのチームに対し、自動運転のハード・ソフト統合ソリューションを提供・支援することで、Turing Driveの技術力と市場戦略に対する自信を示し、市場の発展に貢献する姿勢を示しています。
グローバルパートナーとの連携推進
カンファレンスでは、エコシステムを構成する主要グローバルパートナー4社が登壇し、今後の戦略ロードマップを発表しました。
-
株式会社マクニカ: 日台連携による共創事例を紹介し、高品質な自動運転プラットフォームと運行サービスを統合し、東南アジアをはじめとする海外市場への展開に向けたビジョンを提示しました。
-
株式会社ティアーフォー(TIER IV): オープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の最新動向と、End-to-End AIへと進化する技術ロードマップについて解説しました。
-
超恩股份有限公司(Vecow): 堅牢型エッジコンピューティングの知見に基づき、農業・物流・鉱業などの過酷な環境下における高精度時間同期技術およびEdge AI計算プラットフォームの有効性を実証しました。
-
歐特明電子股份有限公司(oToBrite): ビジョンAIの技術進化について紹介し、ロボティクスや無人移動体向けに車載グレードの3D深度感知およびビジョンポジショニングソリューションを提示しました。
Turing Driveは今後もグローバルパートナーとの連携を強化し、先進的な自動運転技術の社会実装と商用化を推進していく方針です。

※Turing Driveは、Startup Island TAIWANが支援する台湾スタートアップです。






