MAHLEが「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」で最新技術を展示
自動車部品サプライヤーであるMAHLE(マーレ)は、日本最大級のモビリティイベント「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」に今年も出展します。2026年5月27日から29日まで、パシフィコ横浜・ノース会場(ブース#N62)にて、電動化、熱管理、高効率で持続可能な内燃エンジンに対応する最新製品が紹介されます。

MAHLEグループ アジア地域 営業部門最高責任者の柳生直樹氏は、「今回で15回連続の出展となり、日本の自動車市場に対するMAHLEの絶え間ないコミットメントを示すものです。開発から量産まで、国内外を問わず、日本のお客様の多様なニーズに包括的にお応えしてまいります」と述べています。
主な展示製品
今回の展示では、「Ethanol Power Cell Unit」、「第2世代MAHLE Contactless Transmitter (Gen 2 MCT)」、「New Thermal Management Module」、MAHLEグループ世界初の一体型オイルシール樹脂「Front Cover」、ならびに整備工場向け「Digital ADAS 2.0」が注目されます。
Ethanol Power Cell UnitでCO₂排出を最大70%削減
MAHLEが開発したエタノール燃料対応パワーセルユニット(PCU)は、高効率かつ持続可能な内燃機関の実現に向けた重要な技術です。専用設計のピストンや最適化されたピストンピン、リング、調整されたバルブセットを組み合わせることで、システム全体の総合的な最適化が図られています。これにより、高い耐摩耗性、耐腐食性、耐熱性を備え、オイル消費の低減にも寄与します。E100燃料使用時にはCO₂排出量を最大70%削減でき、サステナブルバイオエタノールを使用すれば、ほぼカーボンニュートラルな運転も可能となります。さらに最大2%の燃費改善効果が期待でき、既存車両にも性能や信頼性を損なうことなく適用できます。

Gen 2 MCTはレアアース依存を解消
MAHLEの第2世代コンタクトレストランスミッター(MCT)は、最先端の磁石不要タイプEESMモーター設計を実現します。レアアースへの依存を排除し、PMSM技術と比較して生産時のCO₂排出量を40%削減します。ローターシャフトに完全に統合されたMCTは、従来のブラシ付きEESMモーターの欠点を解消し、モーター軸方向長を最大90mm短縮することでPMSMに匹敵するパッケージサイズを実現しています。また、コンタクトレス設計によりカーボンダストによる絶縁故障リスクも排除され、20,000 rpmを超える回転速度に対応します。MCTは400Vおよび800Vシステムアーキテクチャの両方に対応しており、MAHLEはValeoと共同で、革新的なマグネットレス電動アクスルの開発を進めています。

New Thermal Management Moduleが航続距離を効率的に延伸
MAHLEの電動コンプレッサ付きコンパクト冷媒クーラントモジュールは、最適なMAHLEコンポーネントを組み合わせた、完全統合型の熱管理ソリューションを提供します。モジュール化により、パッケージサイズを最大25%、重量を8kg削減するとともに、冷媒使用量を最小限に抑えることでR290使用時の安全性が向上しています。ホットガスサイクルを搭載することで電気加熱ヒータが不要となり、ベーパーインジェクション機能によって効率と性能を最大20%向上させ、NVHも改善されています。さらに、冷媒充填状態での納入が可能となり、OEM側での開発・組立工数の削減に貢献します。

樹脂Front Coverにより大幅な軽量化を実現
MAHLEグループ世界初となるオイルシール一体構造の樹脂フロントカバーは、アルミ製従来品に対して約30%の軽量化を実現しています。樹脂化の課題である線膨張や熱収縮による寸法変化に対しては、高偏心追従オイルシールの採用と最適化されたリジット締結構造により、別体金属ブラケットを用いることなくクランクシャフト部のシール機能を確保しています。高精度な射出成形技術により、締結時および経年使用時の偏心変位が抑制され、高い信頼性が実現されました。また、樹脂ならではの形状自由度を活かし、オイルレベルゲージガイドを一体化することで部品点数削減にも貢献します。この技術は、軽量化と高信頼性を両立し、次世代エンジン部品の新たな基準となるでしょう。

Digital ADAS 2.0 が高精度な自動エーミングを実現
MAHLE Digital ADAS2.0は、自動車カメラのエーミング作業における現場課題(人手不足、長時間労働、狭いスペース)を解決するシステムです。完全自動化されたキャリブレーションプロセスにより、通常30分~1時間かかるエーミング作業時間を最短約5分で完了させることが可能です。MAHLEの特許技術「Keystone technology」により、車両からの距離を自動計算してモニターにターゲットを表示し、さらに映し出されるターゲットは車両と正対する位置へ自動補正されて表示されるため、小規模ガレージでもエーミング作業が可能です。煩雑な位置合わせ作業が不要となり、オペレーター1人でも高精度な作業が素早く行えます。ターゲットはモニターに映し出されるため、物理的なカメラターゲットパネルは不要で、保管スペースの確保やパネルの破損・劣化の心配もありません。このDigital ADAS2.0は定期的に情報が自動アップデートされ、日本車(軽自動車含む)から欧州車まで幅広いメーカー&車種のエーミング作業に対応します。

モビリティの脱炭素化とMAHLEのコミットメント
MAHLEは、モビリティ分野の脱炭素化には技術の多様性が不可欠であるとの考えのもと、バッテリー電動車、ハイブリッド、燃料電池、水素エンジン、再生可能燃料に対応する幅広いコンポーネントおよびシステム技術を提供しています。
日本における50年以上のパートナーシップを背景に、MAHLEは今後も国内外で一貫した品質と高度な技術力をもって日本のお客様を支援してまいります。東アジア地域本社として、日本のMAHLEは研究開発から量産に至るまで、お客様のグローバルビジネスを支える重要な役割を担う、信頼されるTier1サプライヤーです。
「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」は、2026年5月27日から29日まで、パシフィコ横浜で開催されます(10:00-17:00)。MAHLEブースはノース会場(ブース番号#N62)です。
報道関係者向けの情報は、以下のMAHLE Newsroomでご覧いただけます。
MAHLEの詳細は、MAHLEジャパン公式サイトをご覧ください。
MAHLEは、今日のグローバルな自動車業界において、乗用車と商用車両分野の開発パートナーおよびサプライヤーです。1920年に設立され、電動化と熱管理の戦略的分野に焦点を当て、将来の「Climate Neutral」なモビリティの実現に取り組んでいます。また、燃料電池や水素などの再生可能な燃料で稼働するクリーンな燃焼エンジンなど、炭素排出量をさらに高効率に削減するための技術にも注力しています。現在、世界中の2台に1台がMAHLEのコンポーネントを搭載しており、世界約64,000名の従業員を擁し、28か国に拠点を置いています。






