L4物流自動運転トレーラー推進協議会が自動運転セミトレーラーの公道走行実証を完了

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安和 賢二(やすわ けんじ)

愛車歴20年!メインはトヨタ車。カーリースを活用して維持費を最大限抑えながら好きな車にも気軽に乗れるカーライフを送ってます。これまでのモーターライフで得た経験をもとに、維持費を抑えて賢く運転する情報を発信する「enjoyモーターライフ」を運営。

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自動運転セミトレーラーによる物流効率の向上

セミトレーラーは、一般的なバン型トラックと比較して積載量が多く、また物流拠点での積み込み・荷下ろし作業を走行と分離できるため、停車時間の短縮や稼働率の向上が可能です。これにより、物流効率の大幅な向上が見込まれています。

今回の実証実験では、センコーが中継輸送拠点として展開する静岡県内の「TSUNAGU STATION 浜松」と「TSUNAGU STATION 新富士」の間で自動運転セミトレーラーを走行させ、車両性能と運行設計の両面から検証が行われました。

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実証内容の詳細と成果

実証は2026年2月に実施され、総走行距離は約4,800kmに達しました。実証区間は「TSUNAGU STATION 新富士」から新富士IC、そして新東名高速道路の新富士IC~浜松SAスマートIC間を自動運転で走行し、浜松SAスマートICから「TSUNAGU STATION 浜松」へ向かうルートです。

TSUNAGU STATIONのトラックと標識

物流事業者の実際のオペレーションルートを想定し、高難易度な走行状況も検証されました。具体的には、人工衛星からの位置情報信号(GNSS信号)が遮断される「トンネル内走行」、センサーの視認性が低下する「逆光シナリオでの走行」、そして全長16.5メートルの巨体が本線に合流する際に高度な認識・判断が求められる「合流」などが含まれます。これらの状況下でも、安定した走行性能が担保されていることが確認されました。

また、セミトレーラーの自動運転における操舵の複雑性や車線変更時の安定制御といった技術的課題に対し、株式会社ロボトラック独自のAIアルゴリズムとテクノロジーが活用され、制御誤差が基準値内に抑えられていることが確認されました。自動運転セミトレーラーの実現は、幹線輸送における車両の回転率を飛躍的に向上させる可能性を秘めています。

運転席の様子

今回の実証で得られた走行データは、自動運転技術の精度向上に活用されるとともに、コンソーシアム内での意見交換で明らかになった運用上の課題を踏まえ、オリックス自動車とセンコーとの間で自動運転セミトレーラーのオペレーション検討に役立てられます。

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今後の展望と各社のコメント

協議会に参画する各社は、今後の共同実証や商用化に向けた協力意思を相互に確認しました。今後は、自動運転の本格導入を見据えたルートや貨物の選定、物流事業者が確保すべきアセットやケイパビリティの検討を連携して進めていく予定です。

オリックス自動車株式会社 常務執行役員 齋藤 啓 氏のコメント

本実証を通じて、自動運転トラックの社会実装に向けた技術面・運用面の進展を確認し、幹線輸送の現場を見据えたオペレーションや事業成立性の検証に関する有益な知見を得ることができました。物流業界のドライバー不足や輸送効率向上といった課題解決に、自動運転技術が有力な選択肢の一つであると考えています。ロボトラックには、今後さらなるシステム性能向上と実用化に向けた取り組みを進め、持続可能な物流体制の構築と業界全体の高度化に貢献することを期待しています。オリックス自動車としても、これまでの経験と顧客基盤を活かし、物流事業者向け自動運転システムのサービス開発を共同で推進してまいります。

センコー株式会社 輸配送事業推進部 部長 殿村 英彦 氏のコメント

今回の実証では、自動運転セミトレーラーによる拠点間輸送やトレーラー交換を含む実運用に近い検証を行い、社会実装に向けた大きな手応えを得られました。特に、実際の物流拠点上で幹線輸送のオペレーションを検証できたことは大きな意義があります。今後も関係各社と連携し、「TSUNAGU STATION」を軸とした中継輸送と自動運転技術を組み合わせ、「究極の省人化・最速の中継輸送」を実現する次世代の幹線輸送サービス構築に取り組んでまいります。

株式会社ロボトラック 代表取締役CEO 羽賀 雄介 氏のコメント

ロボトラックは、自動運転システムを提供する「システム企業」として、物流事業者の皆様が主体となって運行を構築できる環境の実現を目指しています。今回の実証では、実際の運行環境で当社の自動運転システムをご覧いただくことで、技術的な成立性に加え、現場オペレーションとの接続における具体的な課題や要件が明らかになりました。今後は、物流事業者だけでなく、商用車メーカー、物流不動産デベロッパー、保険会社、通信キャリア、リース会社、商社など、多様なプレイヤーと連携し、それぞれの強みを活かしたビジネスモデルを共に設計していくことが重要です。その中核となる自動運転システムの開発を担う一員として、現場のニーズに基づいた実装可能な技術を磨き続けてまいります。

株式会社ロボトラックは、2024年4月に設立され、トラック向け自動運転システムの研究開発を行っています。
公式HP:https://robotruck.jp/company.html

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