「日産キックスって売れてないって聞くけど、大丈夫?」
そんな不安を感じている方は少なくありません。価格や装備のバランス、競合車との違い、さらには中古市場での評価など、キックスを取り巻く情報はさまざまです。
本記事では、売れていないとされる理由を丁寧に分析しつつ、それでもなお選ぶ価値があるポイントを徹底解説します。購入を検討している方が後悔しない選択をできるよう、わかりやすくご案内します。
- 日産キックスが「売れていない」と言われる具体的な理由
- 他社のコンパクトSUVと比較したときの強みと弱み
- 中古市場やリースでお得に購入・利用するためのポイント
- キックスが特におすすめできるユーザー層とその理由
中古車をお探しなら「ズバット車販売」が断然オススメ!
日産キックスの販売状況と背景

日産キックスは2020年に日本市場へ投入されたコンパクトSUVで、日産の電動パワートレイン「e-POWER」を全面採用したことでも話題となりました。しかし登場から約3年が経過した現在、販売台数は伸び悩み、「売れていない車」と評されることが増えています。その背景には、キックスの市場戦略や製品特性と、日本の消費者ニーズとのギャップが存在します。
発売当初の注目と現状の販売台数推移

キックスは発売当初こそe-POWERの新鮮さやSUVブームの波に乗り、2020年〜2021年には月間平均約2,900台を販売していました。しかし2024年には1,100台台にまで減少し、2025年2月時点では1,112台と、BセグメントSUVとしては低調な数値となっています。競合他社のトヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「ヴェゼル」が月間1万台前後を維持している状況と比較すると、明らかに差が開いています。
なぜ「売れない」と言われるようになったのか?
キックスが「売れない」とされる最大の理由は、国内ユーザーの期待と実車の提供価値にズレがあるためです。元々キックスは新興国市場向けに開発されたグローバル戦略車であり、日本向けに特化した設計がなされていません。そのため、内装の質感や装備、走行性能などにおいて、日本のユーザーが求める「繊細な完成度」に届いていないという評価が見受けられます。
さらに、日産がノートe-POWERとキックスを似た価格帯で展開していることや、エクストレイルとの価格差が縮まっていることで、「キックスをあえて選ぶ理由が見つからない」という声が多くなっています。ブランド内でのポジショニングが曖昧なまま、競合が強力な選択肢を次々に投入する中で埋もれてしまった形です。
日産キックスが売れない主な理由

日産キックスが日本市場で苦戦しているのは、一つの理由だけではありません。価格や装備、競合との比較、マーケティング戦略の不一致など、複数の要因が複雑に絡み合っています。以下では、実際にユーザーが不満を感じやすいポイントを具体的に解説していきます。
価格に対する装備の割高感
キックスはe-POWER専用モデルであるため、最低価格でも約308万円(Xグレード)と、同クラスのSUVとしては高めの価格帯に属します。その一方で、内装や装備に大きな高級感や付加価値が感じられないという声が多く見られます。競合のトヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「ヴェゼル」は、ガソリン車やハイブリッドなど複数のパワートレインから選べるうえに、装備内容も充実しており、結果としてキックスに「割高感」が生じています。
没個性的なデザインとユーザー層のミスマッチ
キックスのデザインは全体的に落ち着いており、「クセがなく無難」とも言われますが、裏を返せば「個性に欠ける」と感じられることもあります。特に、近年のSUVブームに乗る若年層やファミリー層は、外観のスタイリッシュさやインテリアの質感を重視する傾向にあり、キックスはその期待に応えきれていない面があります。また、内装の素材にプラスチック感が強く、価格に見合った上質感がないという評価も、購買意欲を削ぐ一因です。
4WD未設定による選択肢の狭さ
日本のユーザーの中には、積雪地域での走行やアウトドア需要を重視し、SUVに4WDを求める人が少なくありません。しかし、キックスは2024年モデルまで一貫してFF(前輪駆動)のみの設定となっており、この点が競合車種と比較して大きなマイナス要素となっています。ヤリスクロスやヴェゼル、ライズなどは4WD設定があり、ユーザーの多様なライフスタイルに応じた選択肢を提供しています。
競合車種との明確な差別化の欠如
キックスはe-POWERという先進技術を搭載しているものの、燃費性能や走行性能で特筆すべきアドバンテージが感じられにくいのが現状です。また、価格帯がノートやエクストレイルと被っており、ブランド内でも差別化が不十分です。さらに、競合車の多くはデザイン・走行性能・パワートレインのバリエーションなどで強力な個性を持っているため、比較検討時にどうしても埋もれてしまう傾向があります。
広告・販促不足による認知度の低さ
キックスは登場当初からテレビCMやネット広告が他の人気車種に比べて控えめでした。そのため、一般消費者に十分に知られておらず、クルマに詳しくないユーザーにとっては「存在そのものが印象に残らない」という問題があります。ブランド力のある日産であっても、プロモーション不足は認知度・関心度の低下に直結し、販売台数に影響を与えているといえるでしょう。
実際のユーザー評価と口コミ分析

日産キックスに対する評価は、カタログスペックだけでは見えない「実際の使用感」にこそ本質があります。ここでは、実際の購入者や試乗者の口コミをもとに、評価の傾向を可視化して整理します。
ポジティブな口コミ(実際のユーザーの声)
- 「信号待ちでエンジン音が全く気にならない。高級車に乗っている気分になる」
- 「e-POWERの加速が滑らかで坂道でもパワフル。子供を乗せても安心して運転できる」
- 「コンパクトなサイズで視界が良く、妻も安心して乗れている」
- 「プロパイロットが高速道路で非常に便利。長距離運転が本当に楽になった」
これらの声からは、e-POWERの静粛性や加速の快適さ、そして運転支援技術の実用性が特に高く評価されていることがわかります。都市部の短距離移動や日常使いにおいて、キックスは「扱いやすく疲れにくいクルマ」として支持されています。特に女性ドライバーやファミリーユーザーからの満足度が高い傾向です。
ネガティブな口コミ(実際のユーザーの声)
- 「300万円超えてこの内装?プラスチック感が目立ち、質感にがっかり」
- 「冬場や短距離運転では燃費が13〜15km/Lと想定より低い」
- 「子供用シートを置くと足元がきつく、大人が座るには窮屈」
- 「4WDがないのは北海道住みには致命的。選べるグレードも少ない」
ネガティブな意見としては、まず価格に対する内装の質感不足が多く挙げられます。「高価格帯の車なのにチープ」という印象は購買意欲に影響を与える要素です。また、e-POWER特有の燃費性能も、走行環境によっては期待を下回るという声がありました。
後席の広さに関する不満も複数見られ、特にファミリー層には「チャイルドシートを設置するとスペースが厳しい」との評価があります。さらに、駆動方式がFF(2WD)のみであることが、雪国やアウトドアユーザーには選択肢の少なさとして捉えられているようです。
ファミリー層・女性・高齢層の評価傾向
- ファミリー層:街乗り用途では「静かで快適」と評価、ただし後席や荷室には物足りなさを感じる傾向。
- 女性ドライバー:デザイン面の地味さを指摘する声がある一方、「運転しやすさ」は高評価。
- 高齢者・安全志向層:「プロパイロット」や踏み間違い防止機能が安心材料として支持されている。
総じて、日産キックスは特定のニーズには高く応える一方で、価格帯や装備に対する期待値が高い層には物足りなさが残るという両面性のある車種と言えるでしょう。
他社の人気SUVとの徹底比較

日産キックスを検討しているユーザーの多くは、同クラスのコンパクトSUVと比較したうえで、どの車が最も自分に合っているかを見極めたいと考えています。ここでは、特に人気の高い「ヤリスクロス(トヨタ)」「ヴェゼル(ホンダ)」「ライズ(トヨタ)」といった競合車種と、価格・装備・走行性能などの観点で比較していきます。
ヤリスクロス、ヴェゼル、ライズとの装備&価格比較
車種名 | 最低価格(税込) | 駆動方式の選択肢 | ハイブリッド設定 | 主な特長 |
---|---|---|---|---|
キックス | 約308万円 | FFのみ | e-POWER専用 | 電動モーター駆動の加速感と静粛性 |
ヤリスクロス | 約195万円〜 | FF/4WD | あり | コンパクトながらSUVらしいスタイル |
ヴェゼル | 約238万円〜 | FF/4WD | あり | 高級感ある内外装と全方位の完成度 |
ライズ | 約170万円〜 | FF/4WD | ハイブリッドあり | 小回りが利きつつも荷室が広く実用的 |
この比較からもわかる通り、キックスは価格面で割高感があり、また駆動方式がFFに限定されている点で選択肢の幅が狭くなっています。装備や内装の質感も競合車と同等かそれ以下という評価があり、「価格に見合った価値があるか?」という点で懐疑的な見方をされやすい状況です。
キックスが勝るポイント・劣るポイント
▶ キックスが勝るポイント
- e-POWERならではの加速性能と静粛性
- ワンペダル感覚の回生ブレーキによる運転のしやすさ
- 運転支援システム「プロパイロット」など先進安全装備の標準化
▶ 劣るポイント
このように、キックスは「静かで運転しやすい電動SUV」という独自の価値を持つ一方で、他社の車と比較した際の“割高感”や“選択肢の少なさ”がネックとなっています。価格に対する装備内容のバランスを重視する層には、他の選択肢が優位に見える可能性が高いと言えます。
売れていない=悪い車?狙い目ポイントを解説

日産キックスが「売れていない」という評価を受けているのは事実ですが、それが即ち「買ってはいけない車」という意味ではありません。むしろ、販売が伸び悩んでいる車種だからこそ得られるメリットも存在します。このセクションでは、キックスを“逆に選ぶ理由”に注目し、コストパフォーマンスや中古市場での利点について解説します。
中古市場での価格推移とコスパの高さ
日産キックスは新車価格が300万円前後とやや高めですが、中古車市場では初期モデル(2020年式)の価格が180万〜230万円前後と、手の届きやすい価格帯まで下がっています。これは競合車と比べてリセールバリューがやや弱いことの裏返しではありますが、購入者側から見れば“お買い得感が高い”ということでもあります。
特に「e-POWERの静粛性と走行性能に魅力を感じるが、新車は高い」と感じているユーザーにとっては、中古キックスは非常にコスパの良い選択肢です。また、他のユーザーと被りにくいという点も、個性を重視する層にはプラスとなります。
売れていないからこそ得られる値引き情報
販売台数が伸び悩んでいる車種は、販売店としても在庫処分を急ぎたい意向があるため、大幅な値引きが期待できる傾向があります。実際、キックスの新車購入時には30万円以上の値引きが報告されているケースも珍しくありません。
また、日産は自社ローンや残価設定型ローンなどのキャンペーンを定期的に実施しており、総支払額を抑える工夫も可能です。
「予算は限られているが、信頼できるメーカーのSUVに乗りたい」というユーザーには、売れ行き不振を逆手に取ったお得な選択ができるというわけです。
「売れていない」理由と「自分に合うか」は別
売れ行きが芳しくない理由が、自分の使用スタイルや重視ポイントと一致するとは限りません。たとえば、雪道やアウトドアを重視しない都市部ユーザーであれば、FF車でも十分な利便性を発揮できますし、通勤や送迎中心の用途であればe-POWERの燃費性能と快適性はむしろ魅力です。
重要なのは、「世間的な評価」ではなく「自分にとっての最適かどうか」を見極める視点です。売れていないこと自体がすべてのユーザーにとってマイナスになるわけではなく、自分のニーズに合っていればそれは「掘り出し物」となる可能性もあるのです。
日産キックスはこんな人におすすめ

日産キックスは万人向けのクルマとは言えないかもしれませんが、特定のライフスタイルやニーズを持つユーザーにはしっかりとフィットする魅力があります。ここでは、キックスが特におすすめできるユーザー像を具体的に紹介します。
街乗りメインで走りの良さを求める人
日常の移動が中心で、主に都市部や近郊を走行するユーザーにとって、キックスのe-POWERによるモーター駆動の滑らかな加速感は非常に快適です。信号や渋滞の多い市街地でも静かでスムーズな走りが楽しめ、ストレスが少ないのが特徴です。
また、ワンペダル感覚で運転できる回生ブレーキにより、ブレーキ操作の頻度が減り、初心者や高齢者でも運転がしやすいという評価もあります。
静粛性や日産の安全技術を重視する人
キックスは「電動車ならではの静かさ」と「プロパイロットなどの運転支援技術」を兼ね備えています。これにより、ドライバーの疲労を軽減し、安全かつ快適なドライブを実現します。
小さな子どもを乗せるファミリー層や、高齢の家族を乗せる機会が多い方にとって、安心して運転できる環境が整っているのは大きな魅力です。
中古車やリースで賢く車選びしたい人
新車価格ではやや割高に感じられるキックスですが、中古市場ではお手頃価格で流通しており、コストパフォーマンスに優れた選択肢となっています。さらに、カーリースであれば初期費用を抑えつつ維持管理費も明確にでき、予算に限りのある家庭でも無理なく利用できます。
「とにかく失敗しない買い物をしたい」という方には、中古車やリースでの検討を強くおすすめできます。
中古車をお探しなら「ズバット車販売」が断然オススメ!
日産キックスが売れない理由まとめ
日産キックスは売れ行きこそ振るいませんが、静粛性や加速性能、安全装備など独自の魅力を持つSUVです。ニーズに合えば、狙い目の一台となる可能性があります。
本記事のポイントまとめ
- キックスはe-POWER専用の静かで快適な走行性能が魅力
- 販売不振の理由は価格設定や競合との比較によるもの
- 中古市場では値下がりしておりコスパに優れる
- 都市部での通勤・送迎など日常使いに最適
- リースや中古購入で「お得に乗る」戦略が有効
コメント