製造業のコスト最適化課題に対応
世界の製造業ではコスト最適化への圧力が強まっており、機械メーカーはこれまでのシステムを維持するためにオーバースペックなドライブを使用し続けるか、安価な代替品に切り替えてシステムの複雑さとコストを増大させるか、という選択を迫られてきました。特に、アジアをはじめとする価格競争の激しい国際市場をターゲットとするメーカーにとって、コストと品質の両立は共通の課題となっています。
ベッコフのエコノミードライブシステムは、この課題に対し、高度なサーボ技術の主要機能を維持しながら、ハードウェアコストの大幅な削減を実現しました。設計思想と内部エレクトロニクスを製品間で共有し、製造工程を見直すことで、「必要な性能を、的を絞った形で、適正価格で」提供する製品ラインナップが実現しています。
製品構成と主な仕様
エコノミードライブシステムは、サーボドライブ「AX1000」、可変周波数ドライブ「AF1000」、ACサーボモータ「AM1000」で構成されています。
サーボドライブAX1000は、従来のEtherCATドライブとしての機能を維持しつつ、小型化と低コスト化を実現しました。定格電流は1.65Aから12Aに対応し、単相(AC110V〜AC240V)および三相(AC208V〜AC480V)の電源で使用可能です。ACサーボモータAM1000は、AX1000と組み合わせることで、コンパクトで価格競争力の高いモーションシステムを構築できます。国際標準フランジ寸法40mm・60mm・80mmに対応し、230V時で最大1,000W、400V時で最大1,700Wの出力範囲をカバーします。
ベッコフで初のラインナップとなる可変周波数ドライブAF1000は、370Wから5.5kWまでの出力範囲に対応し、同期モータ、非同期モータ、リラクタンスモータのセンサレス運転が可能です。2軸対応製品も用意されており、1軸あたりのコスト削減に貢献します。
隠れコスト削減への貢献
エコノミードライブシステムは、製品導入コストの低減だけでなく、運用における「隠れコスト」の削減にも貢献します。DCリンクからの24V制御電圧の内部生成により、別途24V電源が不要です。また、AM1000に採用されているワンケーブルテクノロジー(OCT)は、電源とフィードバック信号を1本のケーブルで伝送するため、配線工数と配線ミスのリスクを大幅に削減します。さらに、すべての接続部に前面からアクセスできる設計により、制御盤への設置作業も効率化されます。
オートメーションプラットフォームへの完全統合
エコノミードライブシステムが、他社のコスト最適化ソリューションと一線を画す最大の特長は、ベッコフのモーション制御プラットフォームに完全に統合されている点です。AX1000およびAF1000はいずれも完全なEtherCATデバイスであり、TwinCAT Drive Manager2による立ち上げが可能です。既存のベッコフ製ドライブと同一のツールチェーンで運用できるため、実績のあるオートチューニングや診断機能も制限なく使用できます。機能安全についても妥協はなく、AX1000はFSoEを標準搭載し、IEC 61800-5-2に準拠したドライブ統合安全機能STO/SS1をサポートしています。オプションで、さらに多くの安全機能を利用することも可能です。
製品担当者のコメント
モーション製品スペシャリストの福井俊明氏は、「これまでベッコフのサーボドライブ製品は機能を重視したラインナップで、主に北米・欧州市場を中心に展開してまいりました。今回新たに追加されるエコノミーシリーズは、サーボ性能や安全機能対応などは従来品そのままに、東アジア地域で一般的な容量帯やサイズのラインナップでコストを抑えております。さらに、これまで無かったインバータシリーズと組み合わせることで設備のEtherCAT化を加速でき、装置開発から立ち上げ、保守までを統一されたツールで行うことで、より効率的に全体最適化が図れる魅力的なご提案が出来ると感じております。」とコメントしています。
各製品の主な特長
1. サーボドライブ「AX1000」
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単軸と2軸タイプが用意されています。
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DC24V電源を内蔵しています。
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最短指令周期は62.5μsです。
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前面より全てのコネクタにアクセス可能です。
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漏れ電流の発生を抑制します(欧州EMC指令対応のメインフィルタ内蔵なし)。
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標準で安全機能を搭載しています(FSoE)。
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製品ページ:https://www.beckhoff.com/ja-jp/products/motion/servo-drives/ax1000-economy-servoverstaerker/
2. ACサーボモータ「AM1000」
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ワンケーブルテクノロジー(OCT)を採用しています。
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新設計のコンパクトなコネクタとABSエンコーダを搭載しています。
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国内他社と同様に出力で選定できます(7段階の出力レベル)。
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接続可能なドライブはAX8000とAX1000の2種類です。
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従来シリーズ比でモータ全長を最大45%短縮しています。
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製品ページ:https://www.beckhoff.com/ja-jp/products/motion/rotary-servomotors/am1000-economy-servomotors/
3. 可変周波数ドライブ(インバータ)「AF1000」
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単軸と2軸タイプが用意されています。
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DC24V電源を内蔵しています。
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フィードバックを持たない誘導モータ、同期モータ、同期リアクタンスモータを駆動可能です。
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安全機能(FSoE)搭載モデルを選択可能です。
※AF1000の一部モデルは既に販売を開始しています。その他の製品については、2026年内に順次発売が予定されています。各種製品に関する最新情報および正式な発売時期については、ベッコフオートメーションのWebサイトをご参照ください。
ベッコフオートメーションについて
ベッコフオートメーションは、PC制御に特化した制御機器メーカーです。独自の計測・制御ソフトウェア「TwinCAT」により、Windowsなどの汎用OSを搭載した産業用PCをリアルタイムコントローラ(NCやPLCなど)として活用できます。また、高速・高同期の産業用通信規格「EtherCAT」の開発元でもあり、その推進団体であるEtherCAT Technology Group(ETG)は、76カ国・地域の8,100以上の組織が参加する世界最大の産業用通信規格推進団体として知られています。TwinCATやEtherCATを搭載した産業用コントローラは、産業用ロボット、自動車、包装機械、工作機械、風力発電設備など、世界中の多様なアプリケーションで採用されています。
詳細については、ベッコフオートメーションのウェブサイトをご覧ください。
https://www.beckhoff.com/ja-jp/





