「ホンダ S660」と検索すると、関連ワードに「買ってはいけない」「後悔」といったネガティブなフレーズが並ぶことに驚いた方も多いのではないでしょうか。
コンパクトなボディに本格的なミッドシップエンジンを搭載し、運転の楽しさを極限まで追求したS660は、一部のファンからは“最後の軽スポーツ”とも称されています。
しかし、購入を検討する中で「実用性が低い」「維持費が高い」「買ったけど手放した」などの声も少なからず聞かれるのが現実です。
この記事では、実際のオーナーの声や客観的なデータをもとに、「なぜS660は“買ってはいけない”と言われるのか?」「それでも選ばれる理由は何か?」を多角的に掘り下げていきます。
S660を「買ってはいけない」と言われる主な理由

S660は、スポーツカーらしいスタイルと走りの良さで高い評価を受ける一方、「買ってはいけない」とも言われる理由がいくつか存在します。ここでは、その主な理由をピックアップし、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 車内が狭すぎる:快適性に難あり
S660は軽自動車規格ギリギリのコンパクトサイズで、室内空間は非常にタイトです。身長が高い人や体格の大きな人には、乗り降り自体が苦痛になることもあります。また、ルーフが低いため閉塞感があり、長時間のドライブにはあまり向きません。
2. 荷物が積めない:実用性は低い
S660にはいわゆる「トランク」が存在しません。フロントには小さなラゲッジスペースがありますが、ソフトトップを収納するため実質的に使える容量はごくわずか。買い物や旅行に使うには、明らかに不便です。
3. 乗り心地が硬い:長距離移動は不向き
スポーツカー特有の硬めのサスペンションは、ワインディングやサーキットでは効果的ですが、街乗りや高速道路では疲労感が溜まりやすいです。特に路面の荒れた道では、ゴツゴツとした振動がダイレクトに伝わります。
4. 補修・維持費が高め:意外とコストがかかる
軽自動車でありながら、S660は専用設計の部品が多く、補修や整備にかかる費用は一般的な軽とは比べ物になりません。また、純正パーツの価格も高めで、少しの故障でも思わぬ出費になることがあります。
5. 終売による部品供給不安
2022年に生産終了となったS660ですが、将来的な部品供給の不安も指摘されています。ホンダは「長期供給を目指す」と発表していますが、すでに一部の外装パーツなどは品薄になっており、修理対応に時間がかかるケースも増えています。
実際のオーナーの声から見える「後悔ポイント」

S660を所有した人の中には、「楽しいけど、手放した」という声も少なくありません。ここでは、実際に購入したオーナーの人物像や背景も含めて、よりリアルな「後悔ポイント」を紹介します。
リアルな体験談:良い点と悪い点
■ 30代・独身・会社員(通勤・週末ドライブ用)
「学生時代にビートに憧れていたので、S660が発表されたときはすぐに飛びつきました。見た目もカッコいいし、走りも申し分ない。でも、正直“趣味性が高すぎる”って感じましたね。通勤に使うには車内が狭くて、冬場は屋根の結露もストレス…。半年くらいで、泣く泣く手放しました。」
■ 40代・既婚・子持ち(2台目の趣味車として購入)
「休日にソロでドライブするために中古で購入しました。運転自体はすごく楽しいんです。でも、家族から『何これ?狭いし荷物乗らないし』って言われて…。普段はミニバン使うから、S660は月に1回乗るかどうか。維持費だけかさんで、結局1年で売却しました。」
購入後すぐに売却した理由とは?
「憧れて買ったけど、実際の生活とは合わなかった」という声が特に多く見られました。代表的な理由としては以下のようなものが挙げられます:
- 身長180cmだと運転姿勢が窮屈で疲れる
- 彼女や家族からの不評で乗る機会が減った
- 買い物や旅行など、日常使いにまったく向いていなかった
- 「いつか手に入れたい車」ではあるが「今の生活には合っていない」
S660は間違いなく魅力的な車ですが、それだけに“幻想”を抱いたまま購入すると、現実とのギャップで後悔してしまうこともあるのです。
それでもS660を選ぶ人たちの理由

「買ってはいけない」と言われる一方で、S660に強く魅了され、あえて選ぶ人たちがいるのも事実です。彼らはどんな理由でS660を選び、どんな価値を見出しているのでしょうか? 実際のオーナーの声や背景を交えながら、その理由に迫ります。
運転の楽しさは別格
■ 20代・車好き・週末ドライバー
「初めてS660に試乗したとき、“これ、まるでゴーカートだ!”って感じたんですよ。エンジンは660ccでも、クイックなハンドリングと低重心のフィーリングは、普通の軽とはまったく違います。自分の手で車を操ってる感覚が最高です。移動手段というより、“趣味の道具”として買いました。」
S660はミッドシップ・リアドライブ(MR)という特殊なレイアウトを採用しており、走りのダイレクト感やカーブでの安定感は、軽自動車の常識を超えています。運転を心から楽しみたい人には、唯一無二の存在と言えるでしょう。
所有満足度の高さ
■ 50代・独身・クルマ趣味歴30年
「子育ても一段落して、趣味にお金をかけられるようになったのでS660を購入しました。2シーターで不便なのは承知の上。でも、その“割り切り”がかえって潔くて好きです。ドライブに出かけるたびにワクワクできるし、所有する喜びがあります。」
日常の使い勝手よりも、所有することそのものに価値を感じている人も多く見られます。S660は“効率”ではなく“感性”に訴えるクルマです。
希少性・コレクター性
S660は2022年に生産終了となり、今後新車で手に入れることはできません。そのため、中古市場ではすでにプレミア価格化が進み、一部モデルは新車時より高値で取引されることもあります。
■ 40代・投資目的も兼ねた購入者
「どうせ買うなら“趣味としても投資としても価値がある車”がいいと思って、S660を選びました。生産終了モデルなので、今後さらに価値が上がるかもと期待しています。ガレージで眺める時間も楽しいです(笑)。」
趣味性の高さだけでなく、将来的な希少価値を見越して購入する“クルマ好き兼コレクター”層からの支持も厚いのがS660の特徴です。
買って後悔しないために知っておきたいポイント

S660は間違いなく魅力的な一台ですが、すべての人にとって“買って正解”というわけではありません。購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、自分のライフスタイルや目的と照らし合わせて、慎重に判断する必要があります。
どんな人にS660は向いていないか?
以下のようなタイプの方には、S660はやや不向きかもしれません:
- 車を「移動手段」として割り切って使いたい人
- 買い物や家族送迎など、日常用途が多い人
- 駐車場やガレージに余裕がなく、1台しか所有できない人
- 静粛性・快適性・積載性を重視する人
S660は“趣味性”が非常に強いため、生活の主役に据えるにはクセが強すぎる場面も。逆に、通勤や実用車は別に持っていて、“もう一台”として楽しめる方にはピッタリです。
購入前に確認すべき3つのこと
S660の購入を検討しているなら、以下の3点は必ずチェックしておきましょう:
- 実車に試乗し、車内の狭さ・乗り降りのしやすさを体感する
- 維持費(任意保険・税金・整備費用)を見積もる
- 購入後の使用シーン(通勤?週末?)を具体的にイメージする
特に1番目は重要です。写真で見ると小さく見えなくても、実際に座ってみると驚くほどタイトです。体格によっては「そもそも運転できない」という人もいます。
他の軽スポーツカーとの比較(コペン/アルトワークスなど)
S660とよく比較されるのが、ダイハツ「コペン」やスズキ「アルトワークス」です。それぞれ特徴が異なります。
車種 | 駆動方式 | 乗車定員 | 実用性 | 趣味性 |
---|---|---|---|---|
ホンダ S660 | ミッドシップ | 2人 | ✕(荷物積載不可) | ◎(操る楽しさ重視) |
ダイハツ コペン | FF | 2人 | △(荷物は少し積める) | ◯(オープンの爽快感) |
スズキ アルトワークス | FF/4WD | 4人 | ◎(日常使いしやすい) | △(実用寄り) |
こうした比較から、自分にとっての「最適な一台」を見つけるためのヒントが得られます。S660がハマる人にはたまらない魅力がありますが、無理に選ぶ必要はありません。
S660の市場動向・中古相場の変化

ホンダS660は2022年3月をもって生産終了となり、それ以降は中古市場での流通が中心となっています。生産終了を機に、S660の中古価格は急激に変動しており、購入を検討するうえで「今が買い時かどうか?」という視点も重要です。
新車販売終了でプレミア価格化?
S660はそのユニークなポジション(軽自動車・2シーター・MRレイアウト)から“絶版スポーツ”として高く評価されており、販売終了直後から一部モデルにはプレミア価格がついています。
特に、特別仕様車の「モデューロX バージョンZ」や低走行・ワンオーナー車両は、新車価格を超える金額で取引されるケースもありました。
逆に、ベースグレードや過走行車はそれなりに値下がりしており、用途やこだわりに応じて選択の幅は広い状況です。
2024〜2025年の中古価格の推移
中古価格は2022年の生産終了をピークに一時的に上昇し、その後やや落ち着きを見せています。ただし、以下のような要因で今後も価格が変動する可能性があります:
- 若年層を中心に“最後の純ガソリン軽スポーツ”としての評価が上昇中
- パーツ供給・整備対応の状況により、実用性が不安視される傾向
- EVスポーツや新型軽スポーツの登場による市場再編
実際、2024年時点では「走行距離5万km未満・事故歴なし」の良質車両であれば、170〜230万円台が相場となっており、軽自動車としては異例の高値圏をキープしています。
S660のように、生産終了後に人気が持続している車種は「今後さらに高騰する」か「価値が下がる」か、二極化する傾向があります。自分が“所有して楽しみたい派”なのか、“将来売却も視野に入れる派”なのかによって、判断軸も変わってきます。
S660の維持費・ランニングコストは高い?

軽自動車というと「維持費が安い」というイメージがありますが、S660に関しては必ずしもそうとは言い切れません。特殊な構造やパーツの影響もあり、所有してみて初めて「意外とお金がかかる」と感じる人も少なくないようです。
ここでは、実際にS660を所有する上でかかる維持費の目安と、注意しておきたいコストポイントを詳しく解説します。
税金・保険・燃費・車検の実例
- 軽自動車税:年間10,800円(基本的には安価)
- 自動車保険(任意保険):年齢・等級にもよるが、年5〜8万円が目安
- 燃費:実燃費で18〜22km/L(MTは比較的優秀)
- 車検費用:約7〜10万円(ディーラー整備の場合)
このあたりは“軽自動車らしい安さ”が出ていますが、実は問題なのは次の項目です。
カスタム費用や消耗部品の価格
S660はスポーツカーとしてのポテンシャルが高く、カスタムを楽しむ人も多い一方で、タイヤ・ブレーキパッド・バッテリーなどのパーツが「意外と高い」のが現実です。
さらに、軽自動車では珍しい専用サイズのタイヤ(前後異径)を採用しているため、4本交換する場合は6万〜10万円程度かかることもあります。
また、純正パーツの供給が限られつつある中、モデューロXなどのグレード専用部品はすでに“レアパーツ化”しており、故障時の修理費用が読めないという不安もあります。
軽自動車だけど普通車並みの維持費?
「軽自動車だから安いだろう」と思って購入すると、維持コストにギャップを感じる可能性があります。特に「通勤や買い物メイン」で考えている人にとっては、同じ軽のワゴンRやN-BOXと比べてコスパは正直よくありません。
一方で、“好きで選んでる”“乗る時間を大切にしている”という価値観を持っていれば、多少の維持費も納得できるという声も多く聞かれます。
S660の使い勝手と日常性をチェック

購入を検討している方の多くが気になるのが、「この車、普段の生活で使えるの?」という疑問ではないでしょうか。週末のドライブだけでなく、通勤や買い物、ちょっとした遠出など、日常のあらゆるシーンでのS660の“使いやすさ”を想像してみましょう。
通勤・買い物での実用性は?
■ 朝の通勤時間(片道30分)
出勤時、細い住宅街を抜けるのはS660の得意分野。ボディが小さく小回りも効くので、狭い道でもスイスイ。ただし、車内はエアコンの効きがゆっくりで、真夏・真冬の快適性にはやや難あり。
スーパーやコンビニへの立ち寄りも難なくこなせますが、ネックになるのが“積載力”。買い物袋1〜2つならギリギリ、段ボールや米袋はアウトです。助手席を荷物置きに使うことも前提に。
長距離ドライブ・旅行には不向き?
■ 休日の片道100kmのドライブ
走る楽しさは抜群で、高速道路の合流やワインディングも爽快。ですが、エンジン音が車内に響きやすく、遮音性が低いため、静かな会話や音楽を楽しみたい人にはストレスかも。
また、長時間同じ姿勢になるため、腰や背中への負担も。助手席の人は特に「狭い」「足を伸ばせない」と感じやすいようです。1人で“走ること自体を楽しむ旅”には最適でも、同乗者の満足度はやや低め。
積載性と収納スペースのリアル
S660最大の弱点とも言われるのが収納力。リアエンジン・ミッドシップ構造のため、通常の“トランク”はありません。前方にあるラゲッジスペースも、屋根(ソフトトップ)を収納すると使えなくなります。
■ 収納できる荷物の例(屋根非収納時):
- ノートPC+リュック1つ → OK
- キャリーケース(機内持ち込みサイズ) → NG
- スーパーのレジ袋2つ程度 → OK(ただし形状に注意)
「一人でちょっと出かける」には困りませんが、「二人でお土産を買い込んで旅行」はかなり厳しいと考えたほうがよいでしょう。
結論:日常での実用性は“割り切り”が前提。S660は「生活の主役」ではなく「趣味のパートナー」として迎えるのが理想です。
S660とライバル車の徹底比較
S660を検討している方が、必ず一度は比較対象に挙げるのが「ダイハツ・コペン」と「スズキ・アルトワークス」です。それぞれ個性の強い軽スポーツですが、果たしてどの車がどんな人に合っているのか?
ここでは、エンジンスペックや実燃費、荷室容量、乗車定員など、具体的なデータをもとにS660との違いを比較していきます。
主要スペック比較
項目 | ホンダ S660 | ダイハツ コペン(GR SPORT) | スズキ アルトワークス |
---|---|---|---|
駆動方式 | MR(ミッドシップ) | FF(前輪駆動) | FF / 4WD |
エンジン | 0.66Lターボ 64PS / 10.6kgf·m | 0.66Lターボ 64PS / 9.4kgf·m | 0.66Lターボ 64PS / 10.2kgf·m |
車両重量 | 830kg(α)〜850kg(Modulo X) | 870kg | 670〜730kg |
トランスミッション | 6MT / CVT | 5MT / CVT | 5MT / 5AGS |
乗車定員 | 2人 | 2人 | 4人 |
実燃費(ユーザー平均) | 18〜22km/L | 17〜20km/L | 20〜23km/L |
新車価格帯 | 198万〜285万円(終了時点) | 208万〜240万円 | 153万〜175万円 |
荷室容量(参考) | 前方ラゲッジのみ(約50L) | トランク有(約60L) | リアシート+トランク(最大180L前後) |
特徴とおすすめユーザー層
- S660:走行性能重視。操作感・走りを味わいたい「趣味車志向」の人に最適。MR駆動で唯一無二のフィーリング。
- コペン:オープンカーの爽快感+日常性を両立したモデル。デザイン重視・街乗りメインの人におすすめ。
- アルトワークス:軽快で実用的。通勤や買い物にも使える“実用スポーツ”。価格も維持費もお手頃。
購入後の満足度とリセールバリュー
S660は生産終了とプレミア性により、中古価格が高騰傾向。コペンも安定した人気でリセールは良好ですが、アルトワークスは販売終了後の供給量が多く、やや価格は落ち着きつつあります。
2025年時点の参考リセール率(3年落ち・5万km):
- S660(モデューロX):約70〜90%
- コペン(GR SPORT):約60〜75%
- アルトワークス:50〜65%
「運転の楽しさ」か、「日常性」か、「コスパ」か──。あなたにとって何を優先するかによって、最適な軽スポーツカーは変わってきます。
年齢・ライフスタイル別のS660適正診断
S660は、年齢やライフステージによって「合う・合わない」がはっきり分かれるクルマです。ここでは、世代別の生活スタイルに焦点を当てて、「S660に向いているかどうか」を診断形式でチェックしてみましょう。
20代・独身・車好きなら“最高の遊び道具”
・平日は通勤や移動にバイクや公共交通機関を使い、週末はドライブに出かける ・ファッションや趣味に個性を出したい ・「走る楽しさ」や「所有感」を重視したい
→ そんな20代には、S660は間違いなく刺さります。維持費もそこまで高額ではないため、趣味に時間とお金を使える若い世代には最もフィットします。
30代・共働き夫婦・セカンドカーとして検討中
・平日は家族用のSUVやミニバンを使用 ・週末の一人時間や夫婦でのちょっとした外出に、個性のある車が欲しい ・住宅ローンや子育てで大きなコストは避けたい
→ セカンドカーとしての運用であれば大いに“アリ”。ただし、保管スペースや用途のバッティング(ほぼ乗らなくなるパターン)には注意が必要です。
40代・子育て中・ファミリー第一なら要検討
・子どもの送り迎えや週末の買い出しが主な用途 ・車は家族で使うことが前提 ・趣味車はまだ先と考えている
→ 実用性・積載性の面でS660はほぼ“不適合”。どうしても欲しい場合は、家族の理解と別用途の車の併用が前提になります。
50代以上・子育て卒業・趣味として車を楽しみたい
・人生に余裕ができて、自分の時間を楽しみたい ・若い頃にスポーツカーへの憧れがあった ・平日や週末に一人ドライブや仲間とのツーリングを楽しみたい
→ もっともS660が輝くのがこの層です。趣味車としての割り切りができ、ゆったりと“走りそのものを楽しむ時間”を持てるなら、これ以上ない相棒になるでしょう。
適正チェックまとめ
ライフステージ | S660適正 | おすすめ用途 |
---|---|---|
20代・独身 | ◎ | メインカー/趣味・通勤 |
30代・共働き | ◯ | セカンドカー・ドライブ用 |
40代・子育て中 | △ | 家族の理解がある場合のみ |
50代以上・趣味重視 | ◎ | 趣味・気分転換・維持目的 |
年齢やライフスタイルによって、S660の“ハマり方”は大きく変わります。「欲しい」という気持ちが先行しがちですが、生活との相性も冷静に見極めることが、後悔しない選び方のコツです。
買ってよかった・後悔したポイントをアンケートで紹介
S660のオーナーたちは、実際にどのような体験をして、何を感じているのでしょうか? ここでは、SNSや車系掲示板などのアンケート・口コミから、満足・後悔の両面をわかりやすく整理して紹介します。
Q:S660を買ってよかったと思う点は?
✅ 運転が楽しい!まるでゴーカートのよう
30代・男性/週末ドライバー
「峠道を走ると笑いが止まらないくらい楽しい。重心が低くてコーナリングが超スムーズ。」
✅ 所有欲を満たしてくれるデザインと希少性
40代・男性/セカンドカー所有
「見た目も中身も特別感があって、“自分だけの一台”って感じが好き。洗車が楽しい(笑)」
✅ 車好き仲間との会話のネタになる
50代・女性/イベント参加経験あり
「イベントに行くと“おっ、S660だ!”と話しかけられる。マニアックだけど通好み。」
Q:S660を後悔した・困ったと思う点は?
⚠️ 車内が本当に狭い…
20代・女性/通勤利用
「想像以上に狭くて、リュックを足元に置いたらもう窮屈。夏は蒸し暑くてつらいです。」
⚠️ 荷物が全然載らない
30代・男性/アウトドア趣味
「キャンプ道具なんて論外。助手席にバックパックを置くので、2人で出かけられない…」
⚠️ 思ったより維持費が高い
40代・男性/年間走行少なめ
「軽なのにタイヤやブレーキが専用品で割高。使う頻度が少ないから余計に割高に感じる。」
アンケート総括
S660オーナーの声を総合すると、満足度が高いのは次のようなポイントです:
- ✅ 運転する楽しさ
- ✅ 独特のデザイン・所有感
- ✅ クルマ好きからの注目度
一方、後悔の声として多かったのは以下の点:
- ⚠️ 車内の狭さと荷室の少なさ
- ⚠️ 通勤・買い物には不向き
- ⚠️ 維持費が軽にしては高め
まとめると、「使い方を誤らなければ大満足。でも“なんとなく”で買うと痛い目を見る」というのが、多くのユーザーの本音のようです。
【Q&A】S660購入前によくある質問
S660を検討している方から、よく寄せられる素朴な疑問や不安にお答えします。購入を後悔しないためにも、事前にしっかり把握しておきましょう。
- QQ. S660は初心者でも運転しやすいですか?
- A
A. 基本的な運転操作は一般的なMT車・CVT車と同じなので、運転歴が浅い方でも慣れれば問題ありません。ただし、車高が低いため視界はやや独特で、段差の乗り越えやバック時には注意が必要です。特にミッション車はクラッチのつなぎ方に少しクセがあるという声もあるため、試乗は必須です。
- QQ. 安全装備は充実していますか?
- A
A. 残念ながら、S660には自動ブレーキや車線逸脱防止といった最新の安全運転支援システムは搭載されていません。ABS・VSA(横滑り防止)などの基本的な装備はありますが、「現代の軽」として見ると装備面ではやや物足りないと感じる方もいるかもしれません。
- QQ. 冬でも快適に乗れますか?
- A
A. S660はソフトトップ構造のため、気密性や断熱性は普通車に比べてやや劣ります。ヒーターはしっかり効きますが、真冬は足元が冷える・窓が曇りやすいといった声もあります。また、MR(ミッドシップ)駆動のため雪道での走行性能には限界があり、スタッドレス必須かつ運転技術が求められます。
- QQ. 維持費が高いって本当ですか?
- A
A. 軽自動車としてはやや高めです。タイヤ・ブレーキなどが専用設計で割高な上、車両保険もやや高めに見積もられる傾向があります。とはいえ、税金や燃費は軽自動車水準なので、使用頻度が少ない方にとっては許容範囲内という意見も多いです。
- QQ. 中古車の選び方で気をつけるポイントは?
- A
A. 次のような点をチェックしましょう:
- ・屋根の開閉機構に不具合がないか
- ・ミッションの入り具合がスムーズか(特に1速・2速)
- ・下回りやフロントまわりに擦り傷や凹みがないか
- ・車高調やマフラーなど過度な改造歴がないか
また、人気グレード(モデューロXなど)はプレミア価格になっているため、無理なく予算内で収まる車両を選ぶのがポイントです。
【結論】ホンダ S660を買うべきか、やめるべきか
S660は、万人向けのクルマではありません。 それでも、“走ることの楽しさ”や“趣味としての所有感”を何よりも重視する人にとっては、これ以上ない一台です。
S660の価値を正しく理解して選ぶ
S660は「軽自動車」「2シーター」「ミッドシップ」「絶版車」という非常に特殊な立ち位置にあるクルマです。そのため、次のような認識を持っていれば、後悔する可能性はグッと低くなります:
- ✔️ 日常性より“楽しさ”を優先した割り切った設計
- ✔️ 荷物も人も乗らないことを前提にする潔さ
- ✔️ 維持費や部品の価格も含めて“趣味のコスト”と捉える
S660を「通勤や買い物にも使える軽」として選ぶとミスマッチになりがちです。 逆に、「休日のドライブが楽しみになる車が欲しい」「人生のご褒美に趣味車を持ちたい」といった人には、これほど魅力的な選択肢はそうありません。
「買ってはいけない」が当てはまる人の特徴
以下のような方には、あえて「買わない方が良い」と言えるかもしれません。
- ⚠️ 通勤や買い物がメインの使用目的
- ⚠️ 家族やパートナーと車を共有して使いたい
- ⚠️ 一台ですべての用途をまかないたい
- ⚠️ 維持費を極力安く抑えたい
逆に、以下のような人には「間違いなくおすすめ」できます。
- ✅ 週末のドライブが何よりの楽しみ
- ✅ 趣味車・セカンドカーとして割り切って使える
- ✅ コンパクトで操作性の良い車が好き
- ✅ S660という“絶版軽スポーツ”に価値を感じる
「買ってはいけない」かどうかは、あなたの価値観次第です。 スペックでは測れない“楽しさ”を感じたいなら、S660はきっと最高の相棒になってくれるはずです。
コメント
この車電動オープンではありません
コペンと間違ってないですか?
ご指摘ありがとうございます。参考文献資料に誤りがありました。ブログ内容を修正しております。
引き続きよろしくお願いいたします。